相見積もり(あいみつもり)、リフォームを依頼しようとインターネット上をいろいろ検索していると、一度は目にしたことがある言葉ではないでしょうか?少し調べていくとメリットもかなりあるような気がしてきます。
「相見積もりをおこなって工事費用を安く抑えられたらいいな」
「でも、相見積もりのやり方がわからないし、自分一人ででできるのかも自信ないし、やっぱりちょっと不安だな」そんなことを感じている人も多いのではないでしょうか?
最近では、あなたに代わり複数の会社へ工事の見積もりを依頼してくれる便利なサイトもあるようです。
ここでは相見積もりのメリットデメリットを確認しながら、注意するポイントを踏まえて、実際に相見積もりをおこなうべきか否か考えてみましょう。
相見積もり(あいみつもり)とは?
そもそも相見積もりとは何でしょうか?
相見積もりとは、「建築工事(お風呂をリフォーム)をする際に、複数の工事会社から工事の見積もりをとり、その金額と内容を比較検討することにより妥当性を確認すること」を目的とします。その後、妥当性が確認できた工事会社に工事を発注します。
通常、お風呂のリフォームをおこなう場合、工事会社に見積もりを依頼します。
そして、その見積もりは材料費、人件費、外注費、会社経費などを含んでおり、それぞれの項目が様々な要因により変動します。最終的に各項目の合計金額である見積もりもそれに伴い変動しやすくなっています。
たとえば、材料の鉄筋やコンクリートは市況により価格が変動しますし、システムバスなどの商品の仕入れでも取引の状況によって、問屋からの仕入れ価格が変わったりします。
建築の工事そのものが複雑であるため、リフォームの見積もりを工事会社に依頼しても条件や時期が違うと、同じ会社からでも、前回とは異なった金額が出てきます。
そのため、普通の人には、価格や内容が適切であるのかを判断することが難しくなります。
そこで、その見積もりの金額や内容が適切であるか(妥当性)を判断する方法の一つとして相見積もりを利用することがあります。
相見積もりのメリットデメリットは?
メリット
・価格の相場がなんとなくわかる。
・工事項目の抜けや漏れが把握できる
(工事会社にあらかじめ指摘できる)
・見積もり条件を比較検討できる
(支払い条件、アフターフォローなど)
・工事会社を金額で選ぶことができる
デメリット
・基本、自分でやることになる
(他人に任せるとメリッが少なくなります。専門家へ依頼した場合、経費が必要です。)
・金額のみで工事会社を選びがちになる
・工事開始まで時間がかかる
(複数の会社が現地調査をしたり、見積を作ったり、その後比較検討する為)
・余分な経費を負担することになる
(見積もりをした会社が5回に1回しか受注できない場合、あなたの工事を契約したときには、その5回分の経費が含まれている。見積もり会社が多ければ多いほ経費が増える。見積もり金額が安い場合は、どこかで原価を減らすことになる。)
注意するポイント
相見積もりをおこなう場合、各工事会社へ依頼をする前に、見積もり条件をハッキリとさせることが必要です。
十分に練られた計画を元に条件が各社同じであれば、相見積もりの効果を最大限に発揮できます。
逆に見積もり条件をハッキリとさせることができない場合は、最終的に正確な判断が難しくなります。はじめの条件が違えば当然見積もりの金額や内容が各社で違うため、比較できなくなるからです。
たとえば、A社へはシステムバスの仕様と工事の条件を伝えたとします。次のB社との打合せで、乾燥機の追加と工事をお盆休みにしたいと伝えます。そしてC社との打合せではテレビを追加したいと要望しました。
いかがでしょうか、A社が一番安くなりそうだと思いませんか?あなたが全ての工事会社に変更の条件を事細かにかつ、正確に伝えることができなければ、A社に決まります。
「いえ、いえ、私はちゃんとあとからでもA社に伝えることができます」
そうですね、A社に伝えることができたとしましょう。価格が安いからA社に決めました。そのあと気がついた場合、その他の条件を追加で依頼することになります。
そして、はじめのC社より高くなってしまうことがよくあるのです。
は じ め に
同じ条件で複数の工事会社へ見積もり条件を提示できるかがポイントです。
相見積もりをすべきか否か?
自分自身が主体的におこなうことができる。自分でやる労力を惜しまない
(専門家に依頼すると経費がかかりコストダウンにつながらない)
ある程度の知識がある。見積もり条件をそろえることができ、内容と金額を比較検討し、妥当性を判断できる。
(内容がよくわからないと、金額のみの比較となり、結果として追加工事の発生や見積外の工事などで高くなってしまう可能性がある)
これらの条件を満たす人にはおすすめです。ぜひトライしましょう。
もし、不安があるのであればおすすめしません。不安があるにもかかわらず、相見積もりをやるのであれば、自分のスキルに反比例するリスクをとる覚悟が必要です。