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狭いお風呂を広くしたい!でももともと狭くて、、、
幼稚園の娘と小学生2年生の息子、ふたりともまだ小さいから、狭いお風呂でも家族一緒に楽しく入ることができるけど。でも最近、子供がなんだか大きくなってきたような気がする。もっと大きくなるとお風呂が狭くなって、一緒に入れなくなっちゃうのかな?我が家のお風呂も古くなってきたし、ここらで、お風呂のリフォームを考える時なのかも?!
でも、元々のスペースが狭いし、お風呂をリフォームしても、広くならないのかも?知り合いに聞いたら、増築すればいいって言われたけど、そんなことできるのかな?どうすればいいんだろう?
家のお風呂が狭くて、広くするリフォームがしたい場合、今のお風呂のスペースがそのまま利用できれば問題ありません。
しかし、場合によっては大掛かりな工事になることがあります。
そもそも面積がたりない場合は、浴室そのものを大きくする必要がでてくるからです。つまり、建物を増築しなければなりません。
お風呂をリフォームするのに家を増築する必要がある場合、どのようなことに気をつけて、すすめていけばよいのでしょう?
今回は建物を増築して浴室を広げる場合について考えていきます。
そもそも増築は可能なの?
そもそも増築は建物の面積を増やすことなので、敷地に余裕がなければできません。建物の外壁と敷地境界(となりの敷地との境)まで少なくとも2M程度は必要です。それくらいあれば、ほとんどの場合は増築が可能です。
まれに建ぺい率(敷地面積に対する建物の面積の割合※法律で制限されている)をオーバーしてしまうこともありますが、通常は余裕があることが多いので増築することができます。
ただし、建物を増築する場合はまず、法的にどのような影響があるか、確認する必要があります。
また、建物の構造的な安全性を損なわないかの確認も必要です。
したがって、必ず建築士に相談することをおすすめします。建築士事務所でもいいですし、工事店に所属している建築士でも大丈夫です。
無資格者によるアドバイスは非常に危険です。なぜなら、法律や構造、計画など全体像が見えないまま、自分の経験だけでアドバイスするからです。
安全で後悔しないお風呂の増築を成功させるためには、個人の経験だけのアドバイスでは不十分です。
知識が必要となり、それを証明するのが資格ですので、必ず建築士に相談して下さい。
また、建築士に相談するときには、建物を建てたときの建築確認申請書、設計図書、検査済証を持参します。相談がスムーズに進みます。
逆にこれらの書類がない場合は、再度探してから来ることになりますので、二度手間を防ぐためにも、あらかじめ手元に用意して、持参するようにしましょう。
もし、確認申請書、設計図書、検査済証がない場合は、計画そのものが難しくなる可能性があります。
建築士と相談しながら、増築が適法であること、家の耐震性も損なわないことなどを確認します。同時に内部のレイアウトについて、機能やメンテナンスのことなど考慮して計画していきます。
最初に建築士事務所に相談した場合は、増築の計画が決まったあとに、工事店を探すという順番になります。逆に工事店の建築士に相談した場合は、その建築士が所属する工事店に工事を依頼することになります。(建築士のいる工事店を選び相談したということです)
費用はどのくらいかかるのか?
費用については一概には言えません。ケースバイケースで、その条件により金額が大きく異なります。たとえば、増築の面積やグレード工事をするときの条件(ダンプや重機が近寄れないと人でコンクリートや土を運んだりして費用がかさみます)によってかなりの差が出てしまいます。
ただ、増築部分の坪単価については建物の本体の坪単価よりも高くなります。通常のお風呂のリフォームに増築部分の金額がプラスされます。また、外部の給排水工事も必要となりますので、その工事費も必要です。
正確な金額を出すために、計画を立てて見積を依頼しましょう。
お風呂の増築程度であれば、建築士がいる工事会社に相談するのが、時間も費用も抑えることができ、かつ、法的な問題や安全性についても確認することができます。
何のために増築が必要なのか
我が子と一緒にはいるお風呂はとても幸せです。一人でのんびり入るのもリラックスできますが、子供が小さいうちはできるだけ一緒にお風呂にはいりたいのもです。
また、小さな浴槽では足を伸ばしてリラックスすることもできませんし、脱衣場も狭いので子供が成長するにつれて、使いづらくなっていきます。できれば洗濯機も置きたいしですし、増築まで検討しているのであれば、ぜひ、脱衣場、洗面所、洗濯機置き場などを含めた検討をするべきです。
その時にリフォームの目的をよく考えて下さい。その目的にあったリフォームをすることが大切です。
注意するポイントは?
増築は多額の出費を伴います。一度増築すればそれは将来にわたって影響を与え続けます。たとえそれが悪い影響であってもです。できるだけ将来のことを十分に考慮した計画にしておくことが望ましいです。
計画に際して、将来のことを考慮することがとても大切です。多くの人は近い将来までしか考えません。生きている限り必ず自分自身も年をとります。
たとえば、お風呂の大きさは大きければ大きいほどよいのでしょうか?今は子供たちと入るために狭いお風呂を広くしますが、将来子供たちが独立していったときには人が少なくなります。温泉のようなお風呂は大きすぎます。1坪タイプもしくは1.25坪タイプまでが合理的ではないでしょうか。
さらに時を重ねると、お孫さんとお風呂に一緒に入れるかもしれません。給湯器は何度か変えるでしょう場合によってはもう一度お風呂をリフォームしているかもしれません。
しかし、増築は今回だけの可能性が高いので、今だけの考えに流されず、大き過ぎず小さすぎずのサイズを考えて下さい。
まとめ
子供はあっという間に大きくなります。お風呂の設備も15年ほど経つと更新が必要な時期になりますので、お風呂をリフォームするには良いタイミングです。
よく、お金を貯めてからリフォームする計画をしている人がいます。私もそうでした。しかし、実際にはお金をためて我慢している間は今の狭いお風呂のままですし、もし壊れたら直さなければなりません。
お金を貯めるのに10年かかったらこれから先10年間は新しいお風呂に入れません。私自身も自宅のお風呂をリフォームして、新しい広いお風呂に入ったとき、「あーリフォームしてよかったな、気持ちいいな。もっと早くすれば良かった」と思ったくらいです。思い立ったが吉日です。リフォームしたいと思ったときに、リフォームすることをおすすめします。