初めてお風呂をリフォームする時、知らないことばかりで困ったり、悩んだりして不安になります。
「何から始めればいいのかな?」「どんなやり方で進めればいいのかな?」「誰に頼めばいいのかな?」「失敗したくないな」「騙されたくないな」など様々な疑問や不安が頭に浮かんで来ます。
ここでは、初めてお風呂をリフォームする時、「何から始めればいいのかな?」「どんなやり方で進めればいいのかな?」と悩んでいる人のために、5つのステップに分解して解説していきます。
目次|このページでわかること
ステップ1、現状を確認する
現状の確認から始めます。自分自身は自宅で暮らしているため、どこが、どうなっているか感覚で理解しています。ただ、リフォームをする場合は、現在のお風呂の状況などを正確に、工事関係者へ知ってもらう必要があります。
もし、正確な情報が共有できなければ、既存のお風呂に入らないユニットバスが届いてしまうことになりかねません。そこで、現状のサイズや仕様を確認し、どんな条件なのかを正確に把握することが必要です。
まずは図面を用意
まず、家の図面を用意しましょう。できれば確認申請書や検査済証も探しておきます。お風呂の内部だけをリフォームする場合は、基本的に新しく確認申請を提出する必要はありませんが、大がかりなリフォームをする場合は、確認申請を提出することが必要になるケースがあります。
また、お風呂の窓や外壁が法的な規制を受けている場合もあります。窓や外壁を補修したり、新しくしたりする際に、留意するポイントとなりますので、一度確認申請書とその図面をみておく必要があります。
自宅をリフォームをしたら、「いつの間にか法令違反の建物になっていた」なんてことにならないように、気をつけましょう。
サイズを測る
図面があれば、その図面と浴室が異なっていないか配置やサイズを確認します。もし異なっていた場合や、図面がなかった場合は、浴室のサイズ(横幅・奥行き・高さ)などを新しく紙に書き出します。
メモ程度でもOKです。また、窓の位置やサイズも出来るだけ測ってください。
これはLIXIL(リクシル)のHPから引用したものですが、このようなシートを利用すると良いでしょう。浴室サイズについては実際に図った内部の寸法を記入しましょう。
浴室サイズの数字1620 1616 1418 について簡単に説明しておきます。これは正確には16×20、16×16,14×18を略したものです。横幅×奥行きをあらわします。
どちらが横幅でも奥行でも現時点ではかまいません。最終的にはドアの位置がどこかで、決まってきますので、あまりこだわらずにメモしてください。
そして、16は1600ミリ(1.6M)、 20は2000ミリ(2.0M)を表します。正確な寸法はユニットバスメーカーにより異なりますが、住宅は現在も尺貫法(人体寸法による尺度)の流れでモジュール化されていますので、 だいたい同じ大きさに納まります。
ここでは実際に図った寸法をメモしてください。サイズを記入できれば、まずは一段落です。
写真を取る
続いて、写真を取りましょう。写真は相手にわかりやすく状況を伝えることができます。スマホで取って相手に見せたりメールで送ったりすることもできます。
上手に使えば、今後、SR(ショールーム)や工務店に相談したり、見積もりを依頼したりする場合に非常に役立ちます。これらの資料があれば工事会社に自宅を見に来てもらうまえに、見積もりを依頼することも可能です。
例えば、次の写真のように窓、浴槽、リモコン、お湯の供給場所(浴槽の中なのか、蛇口からなのか)これらは写真であれば、非常に伝わりやすくなります。
ステップ2、要望をすべて書き出す
困っていることを書き出す
困っていることを箇条(かじょう)書きします。ここでのポイントは解決策(要望)ではなく、あくまでも困っていることを書き出すことです。解決策はお風呂の機能であったり、建物の性能であったりするので、あなたが解決策を要望としてしまうと、業者はそれだけに答えようとします。
たとえば、お風呂が寒いという困りごとがあります。あなたは温かいお風呂(ユニットバス)を商品が解決策だと考えて、断熱性能の高いユニットバスにしたいと要望します。
その通りの商品が設置されますが、実際には解決に至らない場合があります。じつは寒い原因が大きな窓に合った場合や建物そのものの断熱性能が著しく低い場合などです。
したがって、まずは何に困っているかに焦点を当てて書き出すことが必要です。
・お風呂が寒い、脱衣場も寒くて困る
・夜お湯がすぐ冷める、夜遅く帰ってきてお風呂のお湯が冷めている。
・カビとか髪の毛とか掃除するのが大変
要望を整理する
この要望は基本的に困っていることを改善することを優先します。お風呂場が寒くて困るに対して、お風呂場を暖かくすることを優先に整理します。そのあとに新たに欲しい機能や設備を要望として書き加えます。
・お風呂場が寒い→お風呂場を暖かくしたい
・脱衣場が寒い→脱衣場を暖かくする
・お湯がすぐ冷める→いつまでもお湯が温かいままにしたい
・帰って来た時にお湯が冷めている→すぐに温かくしたい
・カビが困る→カビが生えないようにしたい、掃除しやすく
・髪の毛のゴミがとりにくい→髪の毛やゴミを取りやすくしたい
希望の機能
・乾燥機能を付けたい
・TVを付けたい
家族で話し合いましょう。それぞれの希望を確認します。かならず、今、困っていることから紙に書き出してください。のちのち予算調整で優先順位を聞かれた時に役立ちます。
ステップ3、商品(ユニットバス)を選ぶ
この段階で商品(ユニットバス)、できればユニットバスのメーカーを選びます。機能優先で各ユニットバスメーカーを比較検討して決めることをおすすめします。
それほど、各メーカーで商品に差がないようですが、細かく見ていくとやはりそれぞれのメーカーで特徴を持っていますので、この段階でユニットバスのメーカーを選ぶのがベストです。
たとえば、工事店を先に選んだ場合、その工事店が選んだメーカーを取扱っていない場合や、取引が少なく安く仕入れることができない場合があります。
それで仕方なく工事店の得意なメーカーから選び直すことになります。逆に、機能などにあまりこだわらないのであれば、先に工事店を決めてからユニットバスを選択する方法もあります。
おすすめランキングのユニットバスメーカーランキングです。
TOTO
やはり一位はTOTOです。商品力=開発力が凄いです。
LIXIL
安定力
Panasonic
タカラスタンダード
ここではかならずショールームへ出かけます。そして商品の見積もりを各社そろえてください。各メーカーのショールームは無料で利用することができます。
ステップ4、工事店を選び、見積もりを依頼する
ユニットバスメーカーまたは、商品まで決まればベストですが、少なくともメーカーを決めてから工事店を選び、要望を伝え相談に乗ってもらいます。的確なアドバイスがもらえるとベストです。
工事店を選ぶポイントをいくつか上げておきます。これらを考慮して選んでください。
- 自分の選んだユニットバスメーカーの取扱が得意であること
- 新築住宅を建てている工務店であること
- 地元であること
また、その他にも解説をしていますのでそちらも、確認してください。
工事店を選び、要望や条件を正確に伝えます。相談に乗ってもらい、的確なアドバイスをもらってから、見積もりを依頼します。
大まかな金額は、先にショールームでもらった見積もりがベースになります。ただし、あくまで商品だけの希望小売価格になります。
実際には、現在のお風呂を解体する費用だったり、職人さんお手間代だったり、また、商品の値引きがあったりして追加や減額があります。それらを踏まえて正式な見積もりになります。
ステップ5、契約後、工事開始
工事の内容が決まり、見積金額も確認、工事期間の予定もだいたいOKとなれば契約です。