目次|このページでわかること
お風呂の位置を移動したい!部屋をお風呂にリフォームできる?
お風呂をリフォームしたいと考えたとき、その原因の一つに場所が悪くて使いづらいことがあります。水回りを効率よく配置しすぎたために台所、トイレ、お風呂が接近しすぎたり、特に動線(人が動く通り道のこと)が重なったり、台所仕事とお風呂へ入ったり出たりする人がぶつかったりしているケースです。
その時にぜひ、検討したいのがお風呂の位置を動かすことです。今の配置のままでは動線が整理されず、人の動きがぶつかったり、制限されるケースではお風呂の位置を動かすことも視野に入れてリフォームを検討して下さい。
動線の悪さが解消されないままでは、せっかくリフォームしてきれいになっても、その効果は半減してしまいます。
お風呂が古くなってきたり、設備が壊れたり、その他の理由でお風呂をリフォームするきっかけができたとき、一緒に動線の整理(人が動いてもぶつからないようにする)も考えるようにしましょう。
ここではお風呂の位置を動かすリフォームを考えてみます。
お風呂の位置を動かすことはできる?
基本的には可能です。ただし、その敷地や建物の特有な条件がありますので専門家による確認が必要です。
とくに排水について、勾配:こうばい(水が流れるための配水管の傾き)を十分とることが必要です。移動先によっては必要な勾配を取ることができなくなり、将来排水が詰まる可能性があるからです。
計画段階から排水勾配についても調査が必要です。排水勾配が取れなければその場所への移動はおすすめしません。ただし、排水勾配が取れないことがわかっていても、どうしても移動したい場合は排水ポンプを設置する等の方法もありますので、費用は余分にかかりますが、建築士や工務店へ相談することも可能です。
注意すること
床の段差をなくす検討を一緒にする
お風呂を移動することは大がかりなリフォームになります。床、壁、天井の周囲をすべて工事する必要があるからです。その際にぜひ、床の段差についてもバリアフリー化を検討して下さい。
段差
入口の段差はもとより家全体の床の段差についても一度検討してみて下さい。
お風呂の入口を段差無しにしたけれどよく見たら廊下とも段差がついていて、廊下の床に合わせたほうがよかったとならないように気をつけて下さい。
移動先の場所に注意する
もともと、台所の近くで、洗面所や脱衣場と混み合っていたお風呂を移動するのですから、混雑していた人の流れは解消されることになります。
こんどは、残った台所とお風呂、脱衣場、洗面所、洗濯機置き場、洗濯干し場などの動線を確認しましょう。
あまり離れすぎていると、かえって不便になりかねません。少しのことですが、毎日使う物です。できる限り、効率よい動きができる配置にしましょう。
費用はどのくらいかかる?
通常のお風呂をリフォームする費用の他に給水と排水のやり替え工事費がかかります。また、移動先の部屋をお風呂のサイズに仕切る壁が必要になります。
その分の費用がかかります。
誰に相談すればいいのか?
住宅づくりをしている工務店や建築士に相談するのが良いでしょう。
技術的な相談は専門家にするようにして下さい。
どこに頼めばいいの?
建築士のいる工務店がベストです。プランはもとより、基礎工事、給排水工事、大工工事、内装工事、電気工事などの様々な職人さんも必要です。工事の内容から判断して工務店への依頼をおすすめします。