寒い冬、疲れたカラダで、仕事から帰ってきて、お風呂に入ろうとしたとき、湯船のお湯が冷たくなってしまっていることありますよね。
「冷たい、もーっ!なんでー?」
しかたなく、お湯を追加して(差し湯)お風呂のお湯を温かくしようとすると、湯船のお湯は増えていくのですが、中身はなかなか温まりません。
「寒いなー、風邪引いちゃよ」
結局、たくさんのお湯をつかって温めることになります。場合によっては「もったいないな」と思いつつ、中のお湯を少し捨ててから差し湯をすることもあります。
「追い炊き機能があったらいいのに」
「でも、お風呂全体をリフォームすることまでは考えてないんだけど」
「どーしたもんかな、何かいい方法はないかな」
と漠然(ばくぜん)と思っているあなた!
もしかして、追い炊き機能をつけるためには、お風呂全体を取り替えたり、リフォームしたりする必要があると思っていませんか?
実は、追い炊き機能は、大がかりなリフォームをしなくても取り付けることがでます。
お風呂全体をリフォームしたり、浴槽を取り替えたりしなくても、追い炊き機能をつけることができるのです。
なぜなら、追い炊き機能自体は給湯器と給湯管の性能であり、いわゆるお風呂の大がかりなリフォームとは直接関係がないからなんです。
「えーっ?そうなの?」
「知らなかった!」
「初めて知った!」
そうですよね、普通は追い炊き機能をつけるには大がかりなリフォームをしなきゃいけないと思ってしまいますよね。
でも、実際には給湯器と給湯管さえ、変えることができれば、追い炊き機能をつけることができます。(ここ、重要!)
それではどんなときに、給湯器だけの交換ができるのか、みていきましょう。
戸建ての場合
給湯器の交換
まずは、給湯器を交換する必要があります。古い給湯器を新しい給湯器に交換する場合には問題はほとんどありません。様々な新しい機種が出ていますので、追い炊き機能付きの給湯器を選んで交換しましょう。
給湯管の交換
戸建ての場合、お風呂の外壁に給湯器がついており、そこからお風呂への配管が設置してあります。最短距離で設置してあれば同じルートで配管を取り替えることができます。
ただし、何らかの事情により配管の経路が複雑であったり、簡単に取り替えられないケースだったりする場合が少なからず存在します。
そんな時でも、浴槽を外したり、一部分を解体したりすることによって配管を新しくすることができます。
つまり、戸建ての場合、ほとんどの家で給湯器と給湯管を取り替えることが可能です。
マンションの場合
給湯器の交換
マンションでは、設置されているスペースの確認をすればことたります。古い給湯器のスペースに新しい給湯器が入ればOKです。
まれにスペースが小さすぎて入らない場合があります。この場合は別の対応が必要です。
特に、バランス釜の場合は給湯器の設置場所が問題となります。入口、廊下側に設置できるスペースがあればいいのですが、ほとんどの場合はありません。
その場合はベランダ側につけることになります。ベランダの防水、共有部分、専有部分の確認や、工事の可否についての確認が必要になります。
給湯管の交換
マンションの場合はこちらが問題です。通常、廊下側に給湯設備があることが多く、そこから少なくとも、お風呂までは一部屋挟んでいるパターンがほとんどです。
つまり給湯管を取り替えるのに簡単にできない可能性があります。
鞘管(さやかん)方式を採用しているマンションでは、あらかじめ鞘管(管のトンネルみたいなもの)がありますので、管を取り替えることができます。
そうではなく、給湯管がそのまま配管してある場合には、途中の部屋などの床を開ける必要が出てきます。また、お風呂の給湯側に点検口がない場合は、壁に穴を開けることも必要です。
特に、バランス釜から追い炊き機能付きの給湯器に交換する場合は、給湯器の設置場所がベランダ側になる可能性が高く、それに伴い給湯管もリビングの下を配管することになります。
リビングの床や脱衣場の床に穴を開ける必要があり、工事をするのですが、床の材料が全く同じものがない場合、模様や色合いが違ってしまうことがでてきますので、注意して下さい。
まとめ
いくつかの条件がありますが、実際に給湯器と給湯管を取り替えることができれば、追い炊き機能を取り付けることができます。
「追い炊き機能が欲しい!」と思っているけれど、現在、お風呂全体をリフォームすることまで考えていない。でも欲しい
そんなことで悩んでいるのであれば、ぜひ、給湯器と給湯管の更新を検討して下さい。
まだ、それほどお風呂が古くない場合は特に費用対効果が高い選択肢になります。
実際、私は自宅がバランス釜のお風呂だったので、冬の寒い日に仕事で帰りが遅くなった日は、毎回お湯が冷たくてお湯を足していました。しかしお湯はなかなか温まりませんでした。仕方なくお湯を3分の1ぐらい抜いてから差し湯をしていたのです。
「追い炊き機能が欲しいな」
ずーっと思ってました。バランス釜はお湯を湯船に注ぎ込むタイプの給湯設備のため、すごく不便だったのです。
でも、お風呂全体をリフォームすることも考えていたので、差し湯(お湯つぎ足し)のバランス釜のまま我慢して、過ごしてきました。
バランス釜が古くなってきたことも有り、最終的には、お風呂全体をシステムバスにリフォームしその時、念願の追い炊き機能付きのお風呂にすることができたのです。
現在は、毎日とても快適なお風呂生活を送っています。冬の寒い日に帰りが遅くなって、お風呂のお湯が冷たくなっていても、スイッチ一つですぐに沸かし直すことができます。
イライラすることなく、ゆっくりと湯船につかって、日々の疲れを癒やす毎日です。もっと早くリフォームしておけばよかったと少し後悔するほどです。
ぜひ、あなたも追い炊き機能をつけることを検討してみて下さい。
補足
よく、お金がないからお金を貯めてからリフォームする計画をしている人がいます。私の経験上、リフォームしたいと思ったら即、したほうがいいと思います。
もともと、私も同じ考え方だったのですが、リフォームしてみて、もっと早くリフォームすればよかったと思ったからです。
お金を貯め続けるのも、ローンを払い続けるのも実態は同じことなのに、お風呂の良さを教授できる(味わえる)ことだけ、ずーっとがまんしなければなりません。
しかも、場合によってはお湯代(捨てたお湯や大量の差し湯)(私の場合はガス代)が余分にかかりつづけます。
思い立ったが吉日、お風呂をリフォームしたいと思ったら、すぐ行動に移しましょう。快適なお風呂生活があなたを待っています。